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本誌では今回「A-BOY」というフレーズを特集として掲げている。
「A-BOY」から連想できるもの……、秋葉原の文化→趣味を突き詰めている人……だめだ、「秋葉原」
のイメージについてあまりにも貧弱な知識しか持ち合わせていない私は早くもテーマ選定の危機に直面した!
A-BOY→秋葉原→趣味を突き詰める→おわり、あまりにも発想の広がりに欠けているではないか。
いやまてよ。趣味……私は以前バーテンダー(の下っ端)として働いていた経験もあり、酒は自分にとって
趣味と言える。その酒の楽しみ方について以前から疑問に感じていたことがある。それは「自宅で飲むときに
カクテルを作って楽しむ人はあまりいない」ということである。百貨店に行けば道具はすぐに手に入る。
本やインターネットで製法やレシピは簡単に調べることができる。自分達で楽しむだけだから細かいことを
気にする必要もない。それなのになぜ……と、大げさに考えるまでもなくおそらく以下のような理由と思われる。
・ 酒やその他の材料を一度にたくさん用意しなければならない
・ 本やインターネットで製法を調べることはできるが、それでも正しい動作(シェークのやり方など)がよくわからない
・ なんか、「正確に」「おいしく」作らなければいけないイメージ
これらのことがカクテル作りの敷居を高くしてしまっていると思われる。何よりも酒を飲むのにわざわざ道具を
そろえ、作ってまでして飲むのはめんどくさいという根本的な問題もある。
だが!料理では自炊を楽しむ人もいれば、仲間同士集まったときにみんなで料理を作って楽しむ場合だってある。
酒だって同じではないだろうか。実際、カクテルはとても気軽に作って楽しむことのできる酒だ。少しでも多く
の人にその楽しみをわかってもらいたい、と多少熱くなってしまったが、そう思うのである。
さて「A-BOY」はもはや彼方へと行ってしまったが、ここでは私が突き詰めたい趣味「酒」を題材にして
気軽に楽しむことのできるカクテル作りを紹介していきたい。
カクテルのスタイル
説明不要かもしれないが、カクテルとは酒や果汁(ジュース)などを組み合わせて作る飲み物である。
そしてカクテルは大きくわけてショートカクテルとロングカクテルのふたつのスタイルにわけることができる。
ショートカクテルとは、いわゆるカクテルのイメージ(注1)になり、シェーカーを振って「あのグラス」
(注2)で飲むスタイルを指す。シェーカー以外の道具を使うことも多いが、今回「気軽に楽しく」が
テーマのため内容を絞りに絞って説明させてもらう。
そしてロングカクテルだが、これはジントニックなど「コップで飲む」ようなスタイルを指す。
ショートカクテル、ロングカクテルとも定義の話になるともっと詳しく説明しなければならないのだが、
今回は簡単にイメージだけ持ってもらえればよい(私が説明できないからではない)。
以上がカクテルのスタイルになる。少々乱暴な話だがロングカクテルはコップに氷を入れ酒、ジュースを
好きなように混ぜればもう、無数のパターンを楽しむことができるのだ。しかしやはりカクテルと言う以上は
シェーカーで「あのカクテル」(注3)を作ってみたい。そこでこれから有名なショートカクテルを気軽に、
しかもあまり材料をそろえることなくいくつも作ることのできる方法を紹介する。
カクテルを作る
サイドカー
ホワイトレディ
バラライカ
X・Y・Z・
マルガリータ(アレンジ版)
いずれも有名なショートカクテルだ。今回はこれら五つのカクテルを作っていきたい。
■道具
◇グラス
まずはカクテルグラスだ。今は100円ショップでもこのような形のグラス(注4)が販売されているため
気軽にそろえることができる。グラスのサイズだが一杯60ミリリットルを目安にするとよい。
◇シェーカー
これはやはりきちんとしたものを買いたい。百貨店で比較的安価に販売されている。サイズが何種類か
置かれているかもしれないが、そのときは持ちやすさを考えて二・三杯用のものにするとよい。
写真を参照してほしいがシェーカーは本体(ボディ)・中蓋(ストレーナー)・蓋(トップ)から構成
されている。
◇計量カップ
カクテル用のメジャーカップも市販されており、その方が断然カッコつくのだが多少使い方を覚えなければ
ならない。そのため、今回は「気軽に」ということから普通の調理用計量カップを用意してほしい
(計量カップでカッコつける方法は今考えているところである)。
◇絞り器
今回カクテルにレモン果汁を使用するため、絞り器を用意してもらう。これも100円ショップで販売
されている。
■材料
◇ベースとして使用する酒
ブランデー・ジン・ウォッカ・ラム・テキーラ
◇副材料として使用する酒
コアントロー(ホワイトキュラソー)
◇その他副材料
レモン果汁・氷
カクテル用のため、ベースとして使用する酒は安価でベーシックな味のものを購入してほしい。
またコアントローはホワイトキュラソーの諸銘柄にしても大丈夫だ。わからない場合は酒屋の店員さんに
聞けば快く説明してくれるはずだ(私が説明できないからではない)。
■レシピ(一杯60ミリリットルとする)
◇サイドカー
ブランデー 30ミリリットル(2/4)
コアントロー 15ミリリットル(1/4)
レモン果汁 15ミリリットル(1/4)
◇ホワイトレディ
ジン 30ミリリットル(2/4)
コアントロー 15ミリリットル(1/4)
レモン果汁 15ミリリットル(1/4)
◇バラライカ
ウォッカ 30ミリリットル(2/4)
コアントロー 15ミリリットル(1/4)
レモン果汁 15ミリリットル(1/4)
◇X・Y・Z・
ラム 30ミリリットル(2/4)
コアントロー 15ミリリットル(1/4)
レモン果汁 15ミリリットル(1/4)
◇マルガリータ(アレンジ版)
テキーラ 30ミリリットル(2/4)
コアントロー 15ミリリットル(1/4)
レモン果汁 15ミリリットル(1/4)
※アレンジ版のため正式なレシピとは多少異なる。
見ていただくとわかると思うが、ベースになる酒以外はどれも同じ材料の構成になる。ズルイじゃないかと
思うかもしれないが確かにちょっとズルイ。だがこれらはベースの違いから全く味の異なるカクテルになる。
また通常、何種類もカクテルを作るともっと多くの材料が必要になるため、度々出てくるが「気軽に」
作るためにも今回はこの五種類を選ばせていただいた。
では、順を追って説明していこう。
■作り方
1 材料をシェーカーに入れる
レシピでは一杯の量で紹介しているため、二杯以上作る場合は( )内の比率で作っていただきたい。
2 氷を入れる
シェーカーの八・九分目になる程度入れる。
3 セットする
シェーカーのストレーナーをはめ、トップをしめる。シェークした後にシェーカー内外の気圧差から
トップがはずれにくくなることを防ぐため、ひとつずつ順にはめていく。氷が溶けるとカクテルが
水っぽくなってしまうため、すばやくシェークまで持っていく。
4 シェークする
ここがカクテル作りの一番おもしろい部分だろう。まず持ち方だが写真を参照してもらいたい。
左手中指の先でシェーカーの底を押さえ、親指でストレーナーを押さえる。そして右手親指でトップを押さえ、
両手で包みこむようにしっかりホールドする。
そしてシェークになるが今回は一番簡単な方法として「一段振り」を紹介させてもらう。これも写真を参照して
ほしいが手首のスナップを利かせてシェーカーを前後に振るだけの動作になる。この一段振りでも材料は十分に
まざる。十五回程度を目安に振ると良い。
5 グラスに注ぐ(注5)
6 飲む(注6)
ここまでが作り方の一連の流れになる。簡単な方法とはいえ、あなた次第でいくらでもカッコよく見せる
ことは可能だ。そしてその方法はがんばって探してほしい(私がわからないからではない)。
以上、たったこれだけで自宅でカクテル作りを楽しむことができる。今回はいかに気軽にカクテル作りを
楽しむことができるかをテーマにさせてもらったため、多少説明不足な部分はあるかもしれない。
だがこれは私の知識不足からこのような形しかとれなかったとは思わないでいただきたい。頼むから。
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